高度8000m越えの山での出来事に一時波紋を呼んだ。
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15日に、両足を切断した人で初めて世界最高峰のエベレスト(8、850メートル)登頂に成功したニュージーランド人ら約40人が、頂上付近で倒れている男性に気付きながら救助せず、登山を続けていたことが分かった。男性はその後、酸素欠乏で死亡した。
1953年に世界で初めてエベレストを征服したニュージーランドの登山家エドマンド・ヒラリー卿(86)は、男性を見捨てたと非難しているが、「自分ができることは何もなかった」と反論。登山家の倫理をめぐり議論を呼んでいる。
ニュージーランドでの報道によると、死亡した男性は英国人(34)。単独で登頂した後、約300メートル降りたところで酸素不足のため倒れたとみられる。(共同通信) |
管理人の意見
この判断は私が思うに間違いないように思う、危険を承知で山頂目指す登山家の事故だからです。倫理的には間違いですが、災害と違い、自らの決断で上ったからです。それを覚悟の登山者と一般市民の災害に巻き込まれた場合との違いです。しかしながら自分に出来ることは何も無かったのかというのは疑問に思いました。家族が同じ状況下なら同じ判断をしたんだろうかと頭の中に浮かんできました。出来ることを何でもした結果助からなかったような気がします。 |
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話が大きくなりましたが、現実的に私たちの登山時にも気をつけなければならないことがあります。それは登山時、バテている人にプレッシャーを与えているのではないでしょうか、少し休むことを薦める心の広さが大事です。バテているという状況は思いのほか危険な状態です。
疲れた、バテたといっている内は大丈夫ですが、口数が減り、食欲が無い状態に陥っては本当に危険な状態ということを周りの登山家は気づかなければなりません。判断力が鈍っており、注意力は格段に下がっています。
とりあえず休息をとり、固形物でない食物をゆっくり時間をかけ食べさせるようにする。固形物をいきなり食べさせた場合、嘔吐などにより、水分を排出する可能性があるので避ける。それでも食欲が無い場合、もう引き返したほうがよい。複数人での登山とはそういうことです。
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心温まるニュースもありました
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世界最高峰のエベレスト(8、850メートル)に登頂後、山頂近くで高山病になり死亡したとされていたオーストラリアの登山家が、生存していることが28日、明らかになった。米国の登山家に発見され奇跡的に救助されたという。
エベレストでは今月、両足とも義足のニュージーランド人ら40人が、倒れていた別の登山家を救助せず登山を続けたとして非難されたばかり。オーストラリア人を救助した米国の登山家は救助のため、自らの登頂は断念した。(共同通信) |